私は以前は「これじゃダメだ」「もっと頑張らなくちゃ」と、いつも頭を悩ませていたのですが、最近はそういう考えには囚われず、気楽に生きています。
これは、自分への期待を捨てたのが一番大きいです。
「自分に期待をしない」…こう書くと卑下しているような意味にも感じますが、そうではなく、「ありのままを受け入れる」ということです。
自己否定の原因
そもそも、なんで「こんなんじゃだめだ」と自己否定してしまうのかというと、私の場合、自分への期待値が高すぎるからだという結論に至りました。
周囲の人ができるんだから自分もできるはずだ…というのも、ある種の期待であります。
こういう期待が自分を苦しめます。
私の場合、この間まで所属していた会社がイケイケのベンチャー気質で、優秀な人が多く、その影響もあって、「自分は選ばれし人間だ」と勘違いしてしまったのです。
そして、そこから破滅が始まります。
もちろん、競争や社内政治もありました。その中で昇進した私は完全に調子に乗り、「自分はもっとできるはずだ」という期待がエスカレート。
その結果、自分の能力以上のことをしようとして、休日も気持ちが休まらず、ストレスフルな日々を送っておりました。
結局、最終的には精神的に参ってきてしまったので、会社を辞めてマイペースに生きる選択をしました。
自分に過剰に期待しない
自分は大したことない人間だということを受け入れました。
決して卑下しているのではなく、自分の長所・短所をそのままシンプルに受け入れただけ。
「短所はあるけど、長所もあるよね~」と非常に緩い感じでした。
そう考え出ると、人間って同じものさしで測れない存在だということに気付きます。
学校では当たり前に、全員が同じ勉強をし、同じテストを受けて、同じ基準で点数をつけられていたことで、人間性や個性も点数をつけられる基準があるもんだと思い込んでいましたが、それは大間違い。
「できる」「できない」は個性ですし、個性に良いも悪いもありません。
生まれ持ったものなので、「これが出来ないからダメ」とか「これが出来たら優秀」とか、そういう概念が通じないものだと思っています。
まあ、現実では職場でも学校でも、試験や面接、人事評価によって、選別されてしまうのですが。
もちろん、競争を勝ち抜きたいと思っている人、自分の限界点を超えたい人には合わない考え方かもしれませんが、そういう環境で疲れてしまった人はすごく楽になると思います。
私がそうだったので…。
これが自分だ!と、背伸びをせず、ありのままで生きられるようになったら、天国かと思うほど楽になりました。
できないからって落ち込まない
以前、2か月でクビになった派遣先がありましたが、原因はどうやら私の技術力が足りなかったから。
この時はまだ背伸びをしていたので、追い付こうとして、時間外に勉強したり、プレッシャーがあったりで本当に辛かったです。
クビになったのが結構ショックで、しばらく腐っていました。
これだって良いも悪いもありません。(私が言うと開き直りにしか見えませんが)
だって出来ないもんは出来ない!というか、面接で教えてくれるって言ったじゃないかぁぁぁぁぁ!
会社が求めている能力に合わなかっただけなので、気にするこたぁありません。
出来ないことを出来るようになりたいのであれば、勉強したり練習の余地を与えてくれる環境を探せばよいのです。
思い詰めることはない!
私は、20代から30代の頭までをばかみたいに真面目に生き過ぎました。
真面目は良い。真面目は良いけど、根詰めすぎると本当に苦しくなります。楽しみもなくただ生きている(生かされている)だけの無気力な人生になります。
「自分への期待値を下げる」とは言っておりますが、これは自信を持つということなのかもしれません。
功績をあげている人だって、優秀な人だって、人間。
そういう人にも引け目を感じず、「これが自分だ!どうだ!」と言えるようになる…それは、自分を受け入れたときにしかできないと思います。