最近、ワタクシの中で若者向けの本が熱いです。
図書館だと、「ヤング」のコーナーに分類されている本です。
若者へのメッセージの魅力
大人から、若者や初学者へ向けた言葉ほど、重要なことが詰まっているものはないと思います。
本はある程度、読者を想定して書かれています。
なので、同じテーマで書かれていたとしても、想定している読者によっては読解力が必要なレベルの記述であることになってしまうことが多いと思います。
しかし、「若者にむけて」ということになると、表現がいくらかわかりやすものになります。エピソードも興味深いものが多い。
わかりやすい文章であればあるほど、読み手の考えやすさは上がります。なので、大人が読む価値もある。
もし、貴方が若者(新成人や自身のお子さん)に言葉を残すとしたら、何を残しますか?
それはおそらく、人生の中で一番学んだことや軸となっていることから選ぶと思うのです。こんなにオイシイものはありません。
…ということで、最近感動したのがこちら。
『何のために「学ぶ」のか』
学者の先生方が学生に向けて書かれた1冊。
これが、深い。読み終えたのですが、もう1回読み返します。
全員、違う視点から書かれており、「学ぶ」という行為ひとつにしても捉え方や取り組み方は人それぞれ。
社会に出たら一気に勉強や読書から離れてしまう人が多いかと思います。
確かに、仕事で使わない知識は持っていても無駄な感じがします。しかし、実際はそうではない。
学問は違うようで繋がっています。
とある分野の理論、考え方を自分のものにすれば応用がききますし。
誰かの考え方や意見を知れば、自分の行動に反映したり、人間観察の道具にもなりますし。
学んだことはただの知識ではなく、自分を形成する一部になっていきます。それが教養だと思います。
『人生を考えるのに遅すぎるということはない』
こちらも若者へのメッセージが詰まった1冊。
図書館で出合ったのですが、これは買って手元に置いておこうと思います。
建築家の安藤忠雄さん、三國シェフ、金田一先生などそうそうたるメンバーから若者へのメッセージ。
なぜ今の職業に就いたかが書かれているので、キャリアに迷っている大人や「やりたいこと」を探している人の参考になるのではないかと思いますね。
やはり、その道のプロはかけてきた時間や努力量が違います。
才能以上に、人生のすべてをかけるほど努力してきたかってことの方が大切なのだと。
「これは稼げそうだからやってみよー」と思いつきで始めたことが鳴かず飛ばずなのは、努力や時間という部分が抜けているからなのだと思います。
ジャンルを超えて
最近は図書館に行ったら、ヤングの棚も必ず寄るようになりました。
本ってどこに自分にとって必要なメッセージがあるかわかりません。
なので、時々はいつもと違うジャンルの本を読んでみることも必要だと思いました。