断捨離ブームを機に注目された「持たない暮らし」。
断捨離ブーム以来、物の捨て方やミニマリスト、シンプルライフの本が爆発的に増えましたが、自分なりの物の付き合い方が身に付いてからはそういった類いの本はあまり読んでいませんでした。
そんな中、最近一冊の本と出会いました。
これは、ソロー著『森の生活』から抜粋した内容をまとめたものです。
『森の生活』は、ソローが森の中で送った自給自足生活について綴ったものです。
その中から、物やお金にまつわる名言を抜粋し、まとめられています。
これを読むと、色々と考えさせられます。
本当に必要なものは何か、物欲や執着心に振り回されていないか、お金があれば幸せになれると思い込んではいないか…。
物やお金に振り回されず、本質を見極めようとする考え方は最近ではメジャーです。
しかし、『森の生活』の初版は1854年。日本は江戸時代。
そこに、恐ろしいくらいの価値を感じました。
人間はそんなに昔から、物やお金に振り回されてきたのかと。
結局、人間っていつの時代も大して変わっていないのだと。
おそらく、これは自分が「人生で何が大切か」について深く考えている人が多くないのではないかと。
目的やゴールって有難いもので、それが明確になれば、そのプロセスも自ずと見えてくる。
惰性で何かをするということが、ぐっと減ります。
そうすると、物だけでなくお金の使い方や人間関係など、自分にとって不要なものが驚くくらいクリア見える。
「夢」も「生きがい」も、ぼんやりではなく、具体的にビシッと決める。
それが明確であればあるほど、取捨選択のスピードも早くなります。
色々と学びの多い一冊でした…。