何も考えずに買い物をしていませんか?
最近、金子由紀子さんの『引き算する暮らし』を読んで、物との向き合い方、買い方について、改めて考えさせられました。
モノを持つことは実は大変なこと
モノを手に入れることをもっと重く捉えるべきだなと思わされました。
モノを手に入れると少なからずコストや手間がかかります。
・物を買うお金が必要
・物を保管するスペースが必要
・物を手入れする時間が必要
・捨てる時に手間がかかる(廃棄方法を調べる、梱包や準備、処分費用など)
無料のモノだってお金がかかること以外は同じ。
モノが多ければ多いほどスペースを圧迫し、手入れに時間を取られていきます。
それに、いざ「捨てよう」と決めても、手続きや解体の面倒さで挫折…なんてこともあるでしょうし。
その行動を全て放置すると、モノが溢れかえった空間が出来上がります。
モノは買ったが最後、ずっと面倒を見なければいけない
この言葉に全てが集約されていると思いました。
モノは放置してはいけない、子犬のように最後まで面倒を見なければいけません。
私も最近、モノを所有することの大変さを忘れかけていたので反省しました。
部屋を見まわしてみたら、ホコリがかぶったモノが結構あったので、ぼちぼち処分していこうと思います。
モノに対して思考停止しない
100円ショップ、ディスカウントストア、ネットショップなど、モノが買いやすい今の時代、深く考えずにポンポン買えてしまいます。
それにテレビやネットなどの広告が全力で買わせようとしてくる。
こんな状況で「これ便利そう!」と軽い気持ちでポンポン買っていたら、それこそ物が溢れてどうしようもなくなります。
買わせようとする力や自分の衝動的な気持ちを振り切って、冷静に「本当に必要か」を熟考していかなければならない。
だからこそ、何かを手に入れるときには…
・「所有欲が満たされる」「便利」というメリット
・スペース、手入れの時間、捨てる手間、使わなくなる可能性があるというデメリット
この2つを天秤にかけて、真剣に考える。
「本当に必要か?」とひとつの疑問を考えるよりも、メリットとデメリットを具体的に挙げて天秤にかける方が遥かに合理的な結論が出せると思いました。
これは私も真似します!
非常に参考になる一冊でした!
家の中を断捨離してスッキリさせても、そこで終わりません。
モノとは一生向かい合って生きていかなきゃならないから。
ここまで具体的で丁寧にモノとの向き合い方が書かれた本にはあまり出合ったことがなかったので、感動しました。
他にも、家のモノがどうして増えてしまうのか、モノを買うときのチェックポイントなど、とことんモノについて書かれています。
おかげさまで、しばらく忘れていたミニマリストの心を取り戻すことができました。
時々読み返して、モノに対する考え方をリセットしたいです。