99%のムダを滅ぼす会

無駄なものや思考を捨てて取り戻すシンプルな自分

詩集のすごさと奥深さ

最近読んで面白かった本。

 

詩人の谷川俊太郎さんが、読者から寄せられた質問に答える…っていう本です。

 

質問も子どもから大人までが、真剣なことやふと疑問に思ったことを質問しています。

それに谷川さんが答えるのですが、ユーモラスな回答もあれば、思いやりに溢れたもの、時には厳しく真剣に…と毎回雰囲気が違って非常に面白い。

 

やはり詩で表現する人の言葉の使い方はすごいな…と感動しました。

 

そして、これをきっかけに詩集を買いました。

 

詩の凄さに気付く

私は、詩とか短歌とか俳句とか、最低限の言葉で表現し、いちいち説明のない文章が苦手でした。中でも詩が一番理解できませんでしたね…もう意味不明。

 

私が一番恐怖だった詩は、山村暮鳥の「風景 純銀もざいく」です。ひたすら「いちめんのなのはな」と繰り返す教科書に載っているあれです。これを見た瞬間に恐怖を覚えました。

 

「どうした!?」と。

当時、本などの文章を全く読まなかった私は、そのトリッキーな表現方法に未確認生命体のような恐怖を覚えたのでした。そこから食わず嫌いで約20年…。

 

しかし、この年になって「いちめんのなのはな」を読み返したら、なんか情景が浮かんできた。

あと、「雨ニモマケズ」を読んで泣きそうになった。

 

感じ方は人それぞれ。

そして、そのときの読み手の感情によって解釈も変わるのではないでしょうか。

 

「何を表現しようとしたんだろうか」と考えるのは、自分を知ることに繋がるんではなかろうかと思います。

 

詩ってすごいんだなと思いました。

 

ちなみに読んでいた詩集はこちら。

有名な詩ばかりなので入門者に有難い1冊です。