ミニマリストやシンプリストの間で非常に有名なドミニック・ローホーさんの著書。
『シンプルに美しく生きる44のレッスン』
最初は図書館で発見して読んだのですが、感動してしっかり買いました。
ドミニックさん自身が心を打たれた美しいものについて書かれたエッセイです。
こうやって毎日を丁寧に生きること、ありのままの美しさ、自分の思う「美しさ」を発見していくことって素晴らしいことだと思います。
流行で変わる美しさではなく、自分自身が「美しい」と感動できるような物や人、価値観との出会いを綴った文章に心を打たれました。
人工的な美しさよりも、自然やあるがままの存在が持つ美しさの方が好きです。
最新技術と人間工学に基づいたモダンな器よりも、何年も手入れして使われてきた古ぼけた道具に感動します。
私はものづくりの仕事に関わっていますが、そこで飛び交うのは「オシャレ」「スタイリッシュ」「モダン」という言葉たち。
ゴリゴリに作り込まれた美しさしかありません。
もちろん、それはそれで素敵なのですが、全てを新しいものにして古いものの存在を微塵も感じさせないようなのはあまり好きではありません。
たまには良いんですけどね…それが続くとなんだか恋しくなります。
ただ、これも私の価値観。
自分自身が「美しい」と感じるものを探してみたり、じっくりと観察してみたりするのは良い刺激になります。
私が最近感動したものは雑草ですね。
雑草って一括りにされているうえ、除草剤でいつも消されていますが、ひとつひとつの植物に名前があって、この時期はとてもきれいな花を咲かせています。
公園(特に芝が生えていなくて雑草がほどほどに生えているところ)は、とてもキレイですよ。大半の人には理解されないんですけどね!
こんな感じで自分が美しいと感じるものを探してみるのはいかがでしょうか。