私が今年出会った言葉の中で一番の衝撃だったのが、「クソ仕事」。
この言葉に出会ったのは、山口周さんの『ニュータイプの時代』という著書で。
クソ仕事
言ってしまえば、何の価値も意味もない仕事のこと。
企業が雇用を生み出すためだけに作られた仕事。
他者や社会に貢献しているわけでもなく、自分自身の成長にもならず、人間関係が広がるわけでもない…
そんなどん詰まりの仕事って事務として働いていると結構あります。
私もこういう仕事で、自分の仕事に無価値感を感じている一人です。
これについては、他にも本が出ており、非常に興味深い内容です。
「クソ仕事」と聞いて心当たりのある方、結構いらっしゃるのではないかと思います。
心が折れる瞬間
私の仕事もなかなかのクソ仕事感がありますが、私の後輩はモロにダメージを受けています。
その後輩が最近、心が折れた作業が、データ移行作業。
会社の過去の膨大なデータをひたすら右から左に移動させるような作業です。
こういう作業を見ると、昔、犯罪を犯した人の罰の労働としてさせたのが、砂をひたすら左の箱から右の箱へ移す…という話を思い出します。
右の箱へ移し終わったら、次は右の箱から左の箱へ移動させる。1日中この作業をさせるそうです。
無意味な行動は、精神的苦痛を与えられるのです。
仕事での無意味な作業は、確実にモチベーションのダウンを招きます。
無意味を払拭する
山口さんの記事を見つけました。
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m005549.html
クソ仕事をクソ仕事じゃなくするには、クソ仕事に意味を持たせる必要があるそうな。
「意味」「目的」「ゴール」があるだけで、モチベーションを保ちながら頑張れる
先ほどのデータの移行の作業は、後輩は腐っていますが、私は結構前向きに取り組めております。
それはまさに、意味を見出したから。
正直、これは無意味な仕事ではありません。
会社が積み上げてきた歴史ですから、それを特定のかたちで残すことは意義のある行動だと思います。ただ、やり方が超絶アナログなのでそこはクソ。
そういう目的を考えると不思議とやる気がでてくるものです。
しかし、後輩が着目しているのは、「実際に人の目に触れるのどうか」ということ。人が見ないんだったら意味ないじゃん!とのこと。
それもそれで一理ありますね。
結局は視点の問題なのかなと思います。
どういう視点で取り組むか、それによって自分にとってモチベーションを保てるような意味付けをしていく。これがクソ仕事対策には本当に大切なのだと身をもって知りました。
スピリチュアル系の話になってはしまいますが、「出来事は選べないけど、気分は選べる」とよく言いますが、仕事でもそれは同じ。
仕事(特に会社員)は、正直100%自分で選べるわけではありません。
そのため、与えられた環境の中でどれだけ積極的に取り組めるかということが最大の課題であり、意味を見出すことが最高の解決策なのです。