「たらい回し」
組織だとよくあることなのかもしれません。
私はこれには否定的で、使う側の問題でもあると思います。
人の能力って面白いもので、キラッとするものを絶対に持っているんですよ。
もちろん、どうしようもないこともある。
けれど、多くの場合は良いところ探しを諦めてしまった結果なのではないか…と考えることがあります。
たらい回しでやって来たおばちゃん
私がアルバイトをしていた頃、たらい回しで違う部署からやってきたおばちゃんがいました。
一生懸命仕事を教えた結果、結構な凡ミスをやらかすので、そのおばちゃんが得意な業務は任せ、ミスをしやすい業務は自分がやる分業制にしました。
有難いことに、そのおばちゃんと私は得意なことが全く違ったので、すごく効率が上がったのを覚えています。
(おばちゃんのミスのカバーもあったので、結局はとんとんでしたが…)
この経験から、人は使い方次第だと思うようになりました。
誰だって、得手不得手はあるもの。
私も営業や接客のクオリティははっきり言って最低です。ただ、事務処理能力や一対一のコミュニケーションはやや高め。
そこをどう活かすかを考えるのが、上司や先輩の役目だと思います。
見切る前に
最近の企業は忙しいこともあり、人を見切るのが早すぎる。
見切るのが早すぎるから、「たらい回し」が起こる。
早いときは、1ヶ月単位での異動。これはストレスもたまりますし、「辞めさせたい」という意図が伝わってきます。
忙しいのはわかるけど、もうちょっと何かできたんじゃないかと思うのです。
最近、たらい回しに遭った同僚が辞めていきました。
解雇よりも、自主退職の方が履歴書上は良いこともわかります。
それでも、もうちょっと何かしてあげられたんじゃないのかなって思ってしまいますね…。
人柄が良い人だっただけに残念です。
この先、私が新人さんの教育係になったときは、全力で良いところ探しをして活躍してもらうよう頑張ろうと思います。