久しぶりに予約してまで買った本。
最近、ものすごく冨永愛さんに惹かれます。
私が学生だった頃、モデルというと、ふんわりとした女性っぽさというイメージしかありませんでした。
ティーン誌はキャピキャピ、OL向けの雑誌はエビちゃんブーム…。
しかし、彼女は違う。
ものすごくカッコいいじゃないですか。
切れ長の目や、ものすごく長い腕と脚、滑らかな肌。
ただものじゃないオーラがすごかった。
確実にCanCamとかにはないオーラでしたもんね。
ただ、当時私が彼女を観るのってテレビコマーシャルくらいで、外見しか知らなかったんですよ。
正直、活動を休んでたことさえも知りませんでした。
そんな私が、彼女の存在に感動したのが、ドラマ『グランメゾン東京』のとき。
磨きがかかった美しさと凛とした存在感に感動、それでネットでコラムなどを読みあさりました。
いじめられた過去があること、怒りをパワーにしてきたこと、普段の習慣や努力が半端じゃないこと…様々な経験が今の存在感に繋がっているんだなと。
人間の深みと言うんですか、太い芯というものは、数々の苦悩を自分で解決してきてやっと生まれるものなんだなと思いました。
そして、大切なのは「自分らしさ」を追求することだと。
そして、人生を豊かにするために必要なのは、外見だけではないと。
彼女が言うと、腑に落ちます。
「美人になりたい」「可愛くなりたい」は、個性を消す行為だと思っています。
「美人は特徴がない」というのはよく聞く話で、常に個性を消して何か違う存在になろうとしている人が多いように思います。
お隣の国の整形した女性がみんな同じ顔になっていくことを考えると、世間で言うところの「美人」と「個性」は相反するものなんだと思わされます。
どっちを目指すかは個人の自由。
「美しさ」という基準自体が曖昧なものですが、私が「この人は綺麗だ」と感じる人は自分の個性を磨いている人ばかり。
改めて、何をどう考えて生きるかということの大切さを実感しました。