片付けられない人って何でも「とりあえず」手に入れるということが多いです。
この「とりあえず」って妥協以外の何ものでもありません。
なんでもとりあえず手に入れる
タダだったら得だとか、これがあったら便利だとかで、「とりあえず」手に入れてしまうんですね。
これが負のスパイラルの始まりです。
物が増えるということは、利便性が高くなるかもしれませんが、それと同時に管理する手間も増えるということ。
収納場所を増やすと、掃除しないといけないものが増えることになります。
カレンダーが複数あると、ダブルブッキングしてしまうかもしれない。
不便の解消に物を増やすことって結構多いのですが、冷静に考えてみると実は別のところで手間が増えるんですよね。
結局買い足しても全体の手間を考えるとプラマイゼロということは往々にしてあります。
恐ろしいのは、そこに気付いていないということ。
「便利になった。やったー」と目の前にある不便を解消したからオールOKというわけではありません。
「とりあえず」は危険なのです。
何かを増やすのだったら、全体のメリットデメリットを考えてから増やすくらい慎重にならないといけません。
一個買ったら一個捨てるという習慣って大切なんですよね。
必要か不必要かの判断ができない
何でもかんでもとりあえず手に入れていると、必要か不必要かの判断をしなくなります。
しないというよりは、できない。
いつの間にか考えなくなってしまうのです。
タダで入ってくるなら得というわけではありません。
そこを間違うと、明らかに要らないものでも自分のものにしようとするんですね。
物だってそうだし、情報だってそう。
私も昔は溜め込む人間だったので偉そうなことは言えませんが、色々ととっ散らかっていました。
例えば悪口、噂、ゴシップ、不幸話……
これらが私にとって何の価値も無いことに気付いたのは、断捨離をしてから。
「捨てる」ということを知らなかったら未だに他人と群れては誰かの噂話で盛り上がっていたことでしょう…。
この世にある情報はとんでもない量です。
普通に過ごしていたって、勝手に耳に入ってきたり、見えたりしますもん。
それに加えてお節介な人からどうでもいい話を吹き込まれたりね……
今みたいにインターネットが普及して何もしなくてもバンバン情報が入ってくるのであれば、遮断すべき情報は沢山あります。
不必要なものをシャットアウトできるかどうかが問題。
選ぶことの重要性
「選ぶこと」って実はものすごく難しいんですよね。
いつでも捨てられるから「とりあえず」手に入れておこうという考え方もわからなくはないです。
しかしどこかで、シャットアウトしたり捨てたりしないと、溢れかえってきます。
物も思考もごちゃついていたのでは、スッキリした暮らしは手に入りません。
そこの判断力は、自分の家にある不要品を捨てることで手に入ります。
要るか要らないかを判断して捨てたぶんだけ磨かれていきます。
部屋からすべての不要品が消えたとき、視界がハッキリしてきます。
雑誌やテレビでスッキリしていた部屋を見て「私には無理…」と諦める人が結構多いのですが、身近なところから整理すればスッキリできます。
うちの家族も溜め込む人が多いので……まずは勇気を持って捨てて欲しいです。