何か上達したいとき、苦手なことを出来るようにしたいときに欠かせないもの……それは経験です。
学んで知識を増やすことも勿論大切なんですが、それよりも身になるのは実際の経験。
うまくなりたいなら、ひたすら数をこなすしかない。
ある日の無茶ぶり
わたしは、知らない人と話すのが苦手です。
今の職場も、黙々と仕事ができそうだから選びました。
しかし、ある日上司から「今度から接客もヨロシク!」なんて言われたもんだから、気絶…。
接客経験ほぼゼロなので、ベテランによる研修を受けたりしました。
その中でも「ロープレ」がすっごいイヤでね…
上司や営業マンをお客さん役に接客するんですよ…もう二度とやりたくない。
そんな感じで研修が終わり、接客というわたしにとっての針山地獄にほっぽり出されることに。
数をこなせばどうにかなるもの
最初は上手くできず、後悔することが多かったです。
しかし、数をこなしていくうちに、段々と楽になってきました。
・慣れると変に緊張しなくなる。
慣れれば緊張や「やりたくない」といった感情も薄れます。
恋愛で言うと、付き合った当初は毎日ドキドキしていたのに、いつの間にか相手の前でもリラックスできる…そんな感じ。
「慣れ」が悪く働く場合もありますが、苦手なことに関してはまず慣れることが第一の課題。
これだけですっごく楽になります。
・実体験で得た知識は本物
研修でも色々と教えてくれます。
「この場合はこうして」「こういうお客様にはこう対応した方がいい」……など。
しかし、どんなアドバイスも他人からのものである限り、実践や経験には敵いません。
情報を手に入れるとそれだけで体験したような気になってしまいますが、実際に体験してみると印象が違いますよね。
わたしが実際の接客を通して学んだのは、知識よりも気遣いの方が大切だということ。
そして回数を重ねると、「ここを質問する人が多い」とか「ここには興味のない人が多い」など、自分なりの統計が作られていきます。
そして、その知識を次に生かしていく。
同じことを繰り返しているつもりでも、回数を重ねるごとに得られる知識レベルは上がっていく。
知識や経験はわたしたちの視点を高くしてくれるのです。
だから、毎回違う視点でものを見ることができるのだと思います。
・自分なりのやり方が身に付く
そんな感じで、自分で経験して積み重ねていくことで、自分なりのやり方が身に付きます。
最初って真似から入ることが多いはず。
ここで成功する人もいますが、やはりその後からが勝負だと思います。
他人の作った枠内におさまる必要って全くないんですよね。
もしかしたら「正しい」と思い込んでいるだけで、自分に合ったやり方って他にあるかもしれない。
それを模索することも必要だと思うのです。
わたしの上司は「時短」に命をかけているような人で、よく時短アドバイスを頂戴するのですが、あまり言うことを聞いてません。
やってみて、「合わない」と思ったものはボツ!!!
そんな感じで慣れてきたら、自分なりのやり方を見つけていくことも大切。
自分で「これだ!」と思う方法って、自分に合っているから効率く動けるもの。自発的にやっていることだから、精神的にも楽ですよね。
そうやって自分で試行錯誤して人間は成長していくものなんですね。
まずは飛び込んでみること
自発的に接客に飛び込むことはないので、仕事でこういう機会が与えられて良かったなーと思いますね。
わかったのは、超絶苦手なことでも回数をこなせばどうにかなってしまうということ。
年を重ねるごとに、「これは無理」と決めつけてチャレンジすることを忘れてしまっている自分がいました。
わざわざ苦労する方に飛び込む必要全くはありません。
しかしですよ、楽なことばっかりやっていると、つまらないんですよね。刺激がない。
そんなときだったからかもしれません、わたしが接客を引き受けてしまったのは。
おかげさまで良い経験になりました。
「成長するチャンスだ」と思って、時々苦手なことにもチャレンジしてみることって大切ですね。